心構え


 セミナーについて一言注意

 
 セミナーでの発表のときには,先生から
  • 「どうしてそうなるの?」
  • 「それ本当?」
  • 「確かめて見た?」
  • 「そこの所をちょっと説明して」
 と言う質問が次々と飛んでくるでしょう.それらにきちんと説明を付け答えないと先に進みません
 もちろん,先生が解説する部分もあるでしょう.認めて話を進める部分もかなりあるでしょう.

 でも

  • 教科書に書いてあることを,(検討もなにもせず)ノートに丸写しして,
  • それを黒板に(ていねいに)丸写しして,
  • おまけにそれを読み上げるだけ.
  • 質問されると,「違うんですか?」,「解りませんでした」と返答してお終い.
 このようなことではセミナーで発表したことにはなりません.先生と相談しながら,

     ここは認めよう,ここは自分で考えておけ,ここはこの本で調べなさい,

 等の指示を受けながら一週間かけて準備をするものです.

     一回のセミナーの準備のために一週間くらいは必要なのです.

 これは,数理科学研究室に限らず,どこに行っても同じ(はず)です.
 時間割を見てください.平日は講義時間以外は「卒業研究」の時間になっているはずです.
 直に質問できるよう教官室の近く(?)に卒研生の研究室も用意してあるでしょう.

 皆さんの得意とする前日,前々日準備では間に合わないことを自覚して下さい.

 従って,大学に来るのはセミナーの当日だけで,途中の質問相談もなし,という人は,
 卒業研究を放棄しているに等しいか,とても優秀であるのかの何れかでしょう.

 

 関連して、いまさら遅いかも知れませんが、数学以外の推薦図書:

  勉強法が変わる本 心理学からのアドバイス/ 市川伸一著 岩波ジュニア新書
  クリティカル進化(シンカー)論/道田 泰司、宮本博章共著  北大路書房

 大学入学時の必読本、と私は思います。

 

文責 伊藤史朗